小悪魔な私
その後すぐに勇気は来た。

ものすごい走って来たのか肩で息をしていた。


「ど……どうしたの?」

「やるよ」


そう言ってビニール袋を私に手渡した。
中にはクリームパンとクシャクシャの包み紙が入っている。


私は包み紙を取り出して聞いた。

「開けて良い?」

勇気は無言で頷く。


中にはきれいな和柄の手鏡が入っていた。



私と同じ包み紙……



もしかして……



「これ…京都で…?」


勇気は恥ずかしそうに

「ああ」

とだけ言って私から目を反らした。



涙で目の前がかすむよ……


すごく嬉しい。。


こんな事ってされると


期待しちゃうよ……

< 89 / 306 >

この作品をシェア

pagetop