小悪魔な私
勇気が悪いんだからね!!!

真顔になった勇気は怒って行こうとする。

私は勇気の腕を掴んで立ち上がった。


「待って……あっ、立てた!!」

「おいノロマ、離せ」

「やだ!!」

「バカ離せ!!」
そう言って勇気は私を突き放した。

その場に尻餅をついてしまった私。


ひどい。。。そこまでしなくても…


私は何だか本当に泣けてきた。

「その手には乗らないぞ」

「もう良いよ」

私はしゃがみ込んだまま涙が止まらなかった。

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