大きな花の下で幸せを
大学に行ったら早速みんな夏の予定を確認していた。


「奏太~結局お前何すんのか決めたの?」


―あぁ。近所のスーパーでバイトするよ。


「はぁ!?夏だよ?何そんなしけた事やんの?海の家とかで一緒にバイトしよーぜ。」


―いいよ。海っていってもそんな近くないし、住み込みはだるいし。
まぁぼちぼちやるよ。


「ふーん。じゃ練習の時にこの夏の報告期待できねぇなぁ。
オレはうふ♪楽しみにな!」


―おう。アヤさん彼女にできる事スーパーで祈ってるよ。


そんな事を言っている内に長い長い夏は始まった。



バイトっていってもコンビニに慣れてしまったせいかやっぱり初めての場所は緊張する。


―よろしくお願いします。


「おっ。若いのが入ってきたじゃねーか。夏休みかぁ。いいなぁ。まぁ体力仕事だからがんばれよ。」


そういって野菜コーナーの主任は厳しい中にある優しい皺を見せ笑った。


このお店は少し高級な野菜を扱うせいか、店内もキレイでレジの人も清潔感のある制服を着ている。

幾分キレイな若い人が多い気がした。


―まっ関係ないか。


そうつぶやくとオレはキャベツの箱を2ついっぺんに持ち上げた。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ミルクティー
iro-ha/著

総文字数/5,490

恋愛(その他)12ページ

表紙を見る
ハートのピアス
iro-ha/著

総文字数/3,130

恋愛(その他)6ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop