ふみちゃんとカサブランカ
そんな声が聞こえて、
ふたりは魔法にでもかかったかのように
ジョウロに水を汲みました。
「ちょっと、下の方だけよ!
 花には、かけないでちょうだい。
 ふみちゃんだってお顔にシャワーかかると
 嫌がるじゃない。」
ちょっとお高い感じの話し方でした。
「もう良いわよ。
 早く学校に行ってらっしゃい。」
と言われて、ふみちゃんは、
送られて学校に向かいました。
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