最後の恋
「なんで下向くの?」

彼は顔を覗き込んできた


「いえ…なんでもないです…」
顔を下げたままそう言った

「じゃあなんで顔上げないの?俺の方見てほしいな。」
気づいたら胸から手が離れていた

「すいません。」

「謝らないで?」
彼はそういうとニコッと笑った
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