世界から
「でも、能力には相手の能力に影響を与えたりするのは滅多に・・・無いはずなんだけど」
「はず・・・ってどっから判断したんだよ」
ともかく、俺の能力はかなり特殊なものらしい
炎を撒き散らしたり、物を凍らせるたりするいかにも魔法らしい能力ではないが、自分にはこういう能力が合ってる気がした
「それにシオンはもう一つ能力があるみたいだね」
「ああ、何か眼が凄いことになってる」
視力は良いほうだとは思っていたが、見えすぎると逆に気味が悪い
「まあ、そのうち制御できるようになるから頑張って」
リクは無責任な発言をした
「ところで、能力って1つじゃないのか?」
「ううん、数に限度なんてないよ。僕だって色々とできるし」
「ほう、例えば?」
リクは少し悩んだ後、答えた
「風を操るとか、召喚ができるとか」
いかにも魔法らしい能力を使えるんだな、こいつは
「さて、午後の授業が始まっちゃう。行かなくちゃ」
「次ってなんの授業だった?」
「えとね、確か・・・」
「そうだ、音楽だった」