君と出会って
睦海が生まれた次の年。

俺は開幕戦で3位に入った。

その頃から常に上位に入るようになってきた。

俺が攻めのスタイルで走り始めたのもあるけれど、それだけじゃない。



「そーちゃん、ここはどうする?」

メカの淀川 至は常に俺の意見を尊重しながら調整してくれる。

そんなの当たり前だ、と言われたらそうなんだけど、至がこのお店にくる前は自分ですべてしていたから。

もちろん、チームの母体であるお店の社長でもあり、店長でもあってさらにチーム監督の賢司さんが常に付いていてくれたけど。

今みたいにメンバーが揃っていなかったから苦労した事は多い。
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