彼女が天国にさらわれました。
写真を取り出すと、可愛く笑う優里が居た。
使ってない写真立てがあったので、写真立てにその写真を飾る。
その写真をテーブルに置いて、手紙を取り出した。
『結へ
結、今何してるかな。
あたしね考えてるんだ、自分が死ぬかもしれないって。
なんとなくそう思うんだ。
でも結に言えなかった。
もしかしたら死なないかもしれない。生きてるかもしれない。
でもなんか胸がザワザワするの、なんでかな。
最近体重も落ちたし、なんだか何するのもだるいの。
何でかな。
怖いよ、あたし死んだらどうしよう。
結は泣いてくれる?あたしが死んだら泣いてくれるかな?
でももし本当に死んじゃったら、あたしの事は忘れてね。
なんてね、死なないけど。
結を置いて死ねないからね、結婚するんだもんね!暗くなってる場合じゃないよね…。
ごめんね変な事言って。
でも今書いたのはあたしの本当の気持ちだから。
わかってください。
結だけを愛してるよ。
大好き、結。
二人で笑って頑張ろうね。
これからもずっと
優里』
涙が溢れた。
手紙をテーブルに置いて。
涙で見えない写真を見つめた。
「優里…」
愛しい優里が死んだ。
今実感した瞬間、涙がこぼれた。