何処までも黒は、長く
悪夢  その1





ケータイに無言電話の着信が増えていた。私の知らない番号。


警察に相談すると、その番号は指名手配中の殺人犯の番号だと云う。




無言電話でも、私に電話するって事は。
私に何か伝える事があるに違いない。

……でも、殺人犯は、私に何を伝えたいの?








何日かすると、私はストーカーにつきまとわれるようになった。
全身黒ずくめのストーカー。

後ろを振り返り、顔を確認しようとすると、黒い残像だけが残っていた。




無言電話も続いていた。
警察の捜査も続いている。





大学からの帰り、私はいつも通りに近所の住宅街を歩いていた。





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