何処までも黒は、長く





相馬は私の顔を覗き込んで、言った。



「長塚さん、大丈夫? 体調でも悪いの?」



私は慌てて答えた。



「いや、別に。何で?」


「…いや…………。急に悲鳴あげるから、怖い事有ったのかなって思った。」


「特に何も無かったよ。大丈夫、ありがとう。」





相馬の優しさが身に染みる。
私のクラスには、こんなにも優しい人が居たのか………。




「ねえ、相馬。」

「うん?」

「良ければ一緒に帰らない?」





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