何処までも黒は、長く
「いないでしょ?」
繰り返し聞いてくるあやちー。
…くぅ、口説い。
「…いや、でもさ、もっと他の。」
「因みに言っとくと、ゆっきーに拒否権は無しね。」
んな馬鹿な。
極端な話、憲法無視してる。
私が黙り込んでしまったので、あやちーは半ば強引に話を進めてしまう。
「じゃあ決定ね〜。ゆっきー大丈夫だよ、遙と相馬にはこっちから連絡しとくからね。」
真面目に考えていた私は、重要な事に気付いた。
「いやちょっと待ち! 今日の明日でしょ? そんな無茶ぶりの緊急な話、相馬も前島も無理だってば!!」
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