何処までも黒は、長く
遊園地
翌日は十時半に遊園地の入口に集合になった。
…何だ、この早いか遅いか分からない中途半端な集合時間は。
しかし私は、二十分も前に着いてしまい、暇を持て余した。
「長塚さーん。」
声に振り返ると、手を振りながらこちらに歩いてくる相馬が見えた。
「早いんだね。」
「そうでも無いよ。……昨日はありがと。」
「昨日?……一緒に帰った事?」
私が頷くと、相馬は微笑み返してくれた。
「そんな事、全然平気だよ。大丈夫。」
……さて困った。
あやちーと前島はまだ来ないし、昨日は一緒に帰っちゃったし。
相馬は中途半端に私の弱点を知ってる。
……これは気まずい。
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