何処までも黒は、長く
「……うーん、ゆっきーが死んじゃうのは困るなぁ……。」
あやちーは冗談を言ってから苦笑いした。
「でも、早くしないと授業遅刻しちゃうよ?」
あやちーと私は、慌てて教室に向かった。
あやちーは、私の"寝不足"の理由を知っている。
前期の頃に辛い時が有って、講義をサボっている時に見つかった。
その時に、話を全部聞いてくれたからだ。
他の人は観て観ぬフリをした人が多かったが(勿論、サボりに気付かない人も居た)、あやちーは重たくなりそうな話から逃げなかった。
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