クライシス
相手は豊中署からの着信であった。


・・・捜査本部・・・?!


井上は嫌な予感がした。


「もしもし・・・」


<特捜本部、瀬川です>


相手は捜査本部で連絡係りをしている者だった。


「一課、井上です」


井上は答える。


<赤木係長より至急に本部に来るようにとの事です・・・>


・・・!!


井上の嫌な予感は的中しそうであった・・・











三時間後、捜査本部に全員が揃っていた。


全員、休みの撤回うんぬんよりも緊急事態の内容が気になっていた。


会議室の壇上に、赤木、川村、管理官、一課長・・・そして刑事部長まで現れた。


全員渋い顔をしている。


赤木がマイクを握り早速話し出す。


「全員、休みの所申し訳無い・・・短的に言う・・・」


赤木の一言に全員が身構える。


本部捜査員200名は緊張した。


「捜査令状が・・・降りない・・・!」


その言葉に全員が驚いた顔をする。


「まず、踏み込む団体と今回の殺人事件との関連性が無いので・・・との事だ」


捜査令状は裁判所が出す。


その為には何故そこを捜査するかの理由が居る。
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