クライシス
−12月18日12:15−

大阪市東成区・・・


「クドイですよ・・・刑事部長さん・・・」


北朝鮮系の団体本部の一室で支部長が言った。


<しかし、我々も仕事なんですよ・・・>


電話の向こうで刑事部長が泣きそうな声で言う。


支部長はニヤニヤ笑う。


愉快だ・・・


日帝の犬のトップが泣きそうな声に成るとは・・・


「とにかく、令状が無い限りは捜査は受け付けられませんな」


<令状が有れば・・・良いんですか?>


「もちろん!それならば我々は大いに協力しましょう!」


令状なんか取れる訳が無いだろう馬鹿め・・・!


支部長はそう思って笑う。


何の為に左翼政党や市民団体に金を渡してると思ってるんだ・・・!


もし裁判所が令状を出そうものなら、そいつらが大騒ぎを起こすから裁判所は令状を出さないんだ・・・!


支部長の思惑通りであった。


「私はこれから出掛けなきゃなりませんので・・・これで失礼しますよ・・・!」


<待ってください!!お願いします・・・>


刑事部長の叫びの途中で支部長は電話を切った。


全く・・・シツコイ奴らだ・・・!


支部長は再び受話器を上げて、内線を呼んだ。


「車を回せ、出かけるぞ」


そう言って受話器を置く。
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