クライシス
雄介は上司から怒られるんじゃ無いかと思っていたが・・・何の言葉も無い。


通常、一研究員が他の都道府県警察に鑑定させて欲しいなどと言うのは確実に怒られる。


だが、雄介はそれでもフュージョンを見たかった。


学生時代に楠木教授から教えられてから、一度は見てみたい・・・そう思っていたのだ。


はあ・・・邪魔が入ったのかな・・・?


雄介はそう思った。


有り得る話しだな。


フュージョンはウイルス兵器として人工的に作られたものだ。


今は国際的に禁じられている・・・


フュージョンを作れるのはアメリカしか無い。


が、禁じられている物を公表する筈も無い・・・

まあ、アメリカさんの横槍が入ったんだろうね。

雄介はパソコンの前に戻ると、貯まっている仕事に取り掛かった。


諦めよう。


まあ、しかたないな・・・

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