クライシス
雄介の体ごと梯子が回収された。
ヘリに乗り込むと、前に座る操縦士が操縦をしながら振り返り敬礼をした。
「遅くなりました!私は海上自衛隊第二護衛艦隊《ひゅうが》の野田二等海尉であります!貴殿の救出に参りました!」
そう言われ、雄介も頭を下げる。
「警視庁の市橋です。ありがとうございます……死ぬかと思いました」
そう言って笑った。
「《ひゅうが》まで十五分で到着致します、アナタの救出の為に二隻のイージス艦を派遣致しました」
野田操縦士が話す。
「え?そうなんスか?」
「一隻は、北朝鮮の中部海域にむかった《ひえい》で有ります、私達の《ひゅうが》は調度米軍の韓国領海内での訓練に参加する形で待機しておりました!どちらか一方がコチラに向かう事に成っていたんです!」
雄介は納得した。てか、自分を救う為に二隻ものイージス艦が出動するとは。とにかく雄介はホッとしたが疑問が湧いた。
「でも、北朝鮮空域に自衛隊が入り込んだら、マズく無いんスか?」
そう言うと野田操縦士は笑った。
「なあに、私のミスで間違って北朝鮮空域に入ったって事に成りますから」
良いのかよ。雄介はそう思いながらも、感謝の念が一杯であった。
ヘリに乗り込むと、前に座る操縦士が操縦をしながら振り返り敬礼をした。
「遅くなりました!私は海上自衛隊第二護衛艦隊《ひゅうが》の野田二等海尉であります!貴殿の救出に参りました!」
そう言われ、雄介も頭を下げる。
「警視庁の市橋です。ありがとうございます……死ぬかと思いました」
そう言って笑った。
「《ひゅうが》まで十五分で到着致します、アナタの救出の為に二隻のイージス艦を派遣致しました」
野田操縦士が話す。
「え?そうなんスか?」
「一隻は、北朝鮮の中部海域にむかった《ひえい》で有ります、私達の《ひゅうが》は調度米軍の韓国領海内での訓練に参加する形で待機しておりました!どちらか一方がコチラに向かう事に成っていたんです!」
雄介は納得した。てか、自分を救う為に二隻ものイージス艦が出動するとは。とにかく雄介はホッとしたが疑問が湧いた。
「でも、北朝鮮空域に自衛隊が入り込んだら、マズく無いんスか?」
そう言うと野田操縦士は笑った。
「なあに、私のミスで間違って北朝鮮空域に入ったって事に成りますから」
良いのかよ。雄介はそう思いながらも、感謝の念が一杯であった。