クライシス
潜入
−1984年−
それは日本が最盛期を誇るバブル経済の幕が明ける寸前の頃であった・・・
二谷は当時、外大卒の語学力が見込まれて、警視庁公安部外事二課に配属された。
二谷は仕事に燃えていた。
次々に有力なマルトクを確保してノンキャリでも将来を有望視されていた。
そして、ある日の事、外事二課長から直々に呼び出された。
内容を聞くと警察庁のチヨダが有望な外事課員をチヨダの直属で働いて欲しいとの事であった。
二谷は喜んだ。
チヨダは公安警察の者にしたらエリート中のエリート。
二谷はすぐにOKの返事を出した。
そして、その一週間後には警察庁警備局警備企画課第二担当理事官・・・つまりチヨダの校長と会っていた。
当時のチヨダの校長は河野・・・現在の警備局長であった。
「よく来てくれた・・・二谷巡査部長・・・」
河野は笑顔で二谷を迎えた。
二谷が席に座ると同時に河野は口を開いた。
「二谷巡査部長・・・君にやって欲しい事は、今から話す・・・が・・・!」
河野は一旦言葉を区切った。
「このミッションは非常に危険だ・・・そして、大変だ・・・」
河野は二谷を見つめる。
そして・・・
「それでも・・・やる覚悟は有るかね・・・?」
それは日本が最盛期を誇るバブル経済の幕が明ける寸前の頃であった・・・
二谷は当時、外大卒の語学力が見込まれて、警視庁公安部外事二課に配属された。
二谷は仕事に燃えていた。
次々に有力なマルトクを確保してノンキャリでも将来を有望視されていた。
そして、ある日の事、外事二課長から直々に呼び出された。
内容を聞くと警察庁のチヨダが有望な外事課員をチヨダの直属で働いて欲しいとの事であった。
二谷は喜んだ。
チヨダは公安警察の者にしたらエリート中のエリート。
二谷はすぐにOKの返事を出した。
そして、その一週間後には警察庁警備局警備企画課第二担当理事官・・・つまりチヨダの校長と会っていた。
当時のチヨダの校長は河野・・・現在の警備局長であった。
「よく来てくれた・・・二谷巡査部長・・・」
河野は笑顔で二谷を迎えた。
二谷が席に座ると同時に河野は口を開いた。
「二谷巡査部長・・・君にやって欲しい事は、今から話す・・・が・・・!」
河野は一旦言葉を区切った。
「このミッションは非常に危険だ・・・そして、大変だ・・・」
河野は二谷を見つめる。
そして・・・
「それでも・・・やる覚悟は有るかね・・・?」