クライシス

雄介はパトカー無線の前で・・・動きを止めた・・・


これ・・・どう使うんだ・・・？


雄介がマゴマゴしていると・・・


パーン！！！！！！


と言う音が響いた・・・！！


前方の窓ガラスから外を見ると左足を押さえた木下が道路に転がってる・・・！


「木下さん！！！！！」


雄介は車を飛び出した！！


三宅は拳銃を雄介に向けた！


「すぐに救急車を呼べ！足をかすらせただけだ！！俺に少しだけ時間をくれ！！」


三宅はそう言うと、そのまま近くの路地へと走って逃げた。


雄介は急いで木下の元に行く。


「木下さん！！！」


「大丈夫だ！！！奴が言う様にかすっただけだ・・・」


それでも木下の足からは血が流れている。


雄介は携帯電話を取り出すと二谷にかけた。


数コールもたたない内に二谷は出た。


＜もしもし＞


「木下さんが撃たれた！！！急いで救急車を回して下さい！！！」


その言葉に二谷は黙る。


「足をかすっただけですが、血が出てます！！！！」


その言葉に二谷はホッとした息を漏らす音が聞こえる。


＜唾を付けとけば治る！！それより今、どこだ？？＞


唾付けて治るか！！！


雄介はそう叫びたいのを耐えて周りを見る。