変わらないコーヒーの味
 「はい、コーヒー。」

 「サンキュ。」


 私達は、朝ご飯を食べない。

 不健康とか面倒臭いわけではないけれど、何故かそのままなのだ。

 タカは、砂糖一杯、私は、それにミルクを追加する。

 これもこの先変わることは無いだろう。


 「今週末、どっか行くか。」


 まだ熱いコーヒーを啜りながら、タカが聞く。

 タカの提案は、いつも”決定”。

 私は、ただ頷いていれば良いのだ。


 「じゃ、どっか候補挙げといて。」
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