変わらないコーヒーの味
2 期待は膨らむ
 「お先に失礼しまーす。」


 時刻は、5時を10分過ぎたところ。

 裏口でパンプスに履き代え、皺のついたスカートを整える。


 休み時間にチェックした目当ての映画の時間には、移動時間を考えても少し早いが、本屋に寄る事も考えれば、問題無い。

 ゆっくりバス停まで歩きながら、携帯の電源をいれる。

 新着メールを問合せても、タカからの連絡は、無い。

 来ていた友人からのメールに目を通し、私はちょうど来たバスに乗り込んだ。
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