ーキミノイナイセカイヘー
「ごめん。自分勝手だね。こうなるの分かってたのに.....ナツ優しいから。でもね、その優しさは嘘だよ。時にはがむしゃらなナツも必要だよ?ナツは優し過ぎるよ」
ミカンの口から紡ぎ出されるのは哀しい言葉ばかり。
ナツは優しさを肯定しながらも、人間を否定された気がした。
(優しさって何なんだ?人を傷つけるだけなのか?)
自分を振った6人目の女の口から出た
「ヤサシスギルヨ」
何度も聞いたフレーズが頭蓋骨の中で震える。
やりきれない目眩に襲われた。
ナツの言葉を聞きたがるミカン。
ナツはようやく口を開いた。
「風邪ひくぞ」
その一言はミカンを切りつけた。
「何でそうなのっ!?何で最後まで優しくすんの!?もう少し理由訊いてよ!もう少し怒ってよ!!もう少し引き止めてよ!!!何もかももう少し足りないのよっっ!!!」
ミカンの薄い唇が激しく上下するのを雨粒のブラインド越しに見つめていた。
ミカンの口から紡ぎ出されるのは哀しい言葉ばかり。
ナツは優しさを肯定しながらも、人間を否定された気がした。
(優しさって何なんだ?人を傷つけるだけなのか?)
自分を振った6人目の女の口から出た
「ヤサシスギルヨ」
何度も聞いたフレーズが頭蓋骨の中で震える。
やりきれない目眩に襲われた。
ナツの言葉を聞きたがるミカン。
ナツはようやく口を開いた。
「風邪ひくぞ」
その一言はミカンを切りつけた。
「何でそうなのっ!?何で最後まで優しくすんの!?もう少し理由訊いてよ!もう少し怒ってよ!!もう少し引き止めてよ!!!何もかももう少し足りないのよっっ!!!」
ミカンの薄い唇が激しく上下するのを雨粒のブラインド越しに見つめていた。