ーキミノイナイセカイヘー
(何をするべきなのか?)



後悔の疑問符が浮かんでは、次から次へと氷結していく。


ナツの心が氷点を下回っているから。


(思い通りになんて何1ついかない)

ナツは病室を出ると1人で暗い廊下を進んで行く。

その形相はまるで羅刹の如く怒りに満ちていた。

(一緒に居てくれるって言ったじゃないか)



責めるべきコヤジはもう何処にもいなかった。
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