ーキミノイナイセカイヘー
3人はラストスパートをかけることにした。

ナツは(正月から何やってんだよ俺達は)と思ったが口には出さなかった。

6:00になるので神社に戻るとチームの2人が血だらけで帰ってきた。

「どうしたんだ?お前らっ」ナツが訊くと

「2人組だと思ってケンカ売ったら他に5人も出てきてこのザマ」

「相手誰よ?」

「多分、PCPの奴らだと思う。アイツらがいつも溜まってるカラオケの近くだったし」

PCP―Panic Circus Presents

特に関係の無いチームだったが今回の事は黙認出来ない。

辺りを殺伐とした雰囲気が包み込む。

ソレを破るようにナツが大声で叫んだ。

「殺られたまんまじゃカッコつかねぇよなー?」

「おぉー!」

「PCP狩りと洒落込もうじゃねぇか。いいかぁ!見っけたら片っ端からゆわして行くぞっ」

ナツの一言で皆の士気が上昇する。

「じゃあ、何かあったら各自連絡すること。あと、どこでもグッズ忘れずに!」

「じゃ、俺はコヤジと先行くわ。お前ら来た時にはもぅ終わってるかもね。ホイジャッタラ」

南は愛車のTWにコヤジと跨がり笑いながら先に行ってしまった。

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