ーキミノイナイセカイヘー
Vanillaー日々の消化
先週から梅雨入りしてよく雨が降る。

今日もする事の無い少年達がバニラで談笑していた。

あの罰ゲーム以降ハチベーも仲間に入り5人で居る事が多くなった。

ハチベーは驚く事にあのスタイルが気に入ってどっぷりとヤンキーに染まってしまった。

しかも蓋を開けてみると結構な饒舌で面白かった。




「ナツ~、何かねぇ?ヒマヒマヒマヒマァ"~」

南が壊れ始める。

サリーは奥でギターを弾いている。

さっきから1人で
「チッ、音が出ねぇ」
とブツブツ言ってる。

どうやらピッキングハーモニクスの練習をしてるみたいだ。

コヤジはカウンターの端で携帯の「東京砂漠」を流しながら唄っている。

どうもコブシが上手くまわらず、さっきから10回位繰り返していた。


ナツと南とハチベーの3人は何かないか思案中だ。

「良いこと思いついちゃったぜぇ。もうすぐ夏だし、お前ら彼女欲しいだろ?」

ウン、ウンと2人共頷く。

「てことで、第1回!告白ズ~」

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