ーキミノイナイセカイヘー
~Nightmare~6月の落花
8月24日―
ナツはトムに呼ばれバニラの扉を開けた。
そこには他の4人が全員揃っている。
「おハローさん」
ナツが来たのを認めるとサリーは、おもむろにギターケースから黒のギブソンを取り出しアンプに繋ぐ。
サリーはディストーションで心地よく身体に響くくらいに音を歪ませ、いきなり激しいバッキングで演奏し始めた。
すると他の3人がそれに合わせて歌い出した。
「Happy birthday to you~!Happy birthday to you~!Happy birthday dearナツキ~ Happy birthday seventeen~!」
歌い終わるとトムが照明を落とし奥からケーキを持って来た。
炎が揺らめく17本のロウソクがあまりにも幻想的で綺麗すぎて、消してしまうには躊躇われた―
この頃微かに感傷的になったかもしれない―
その証拠に、ナツの目に映し出される丸い視界の中の全てが滲んで霞む。
「おぃ、主役ぅ。早く火を消せよー!」
「ウッセー!もうチョット引っ張らせろよ。」
ナツはトムに呼ばれバニラの扉を開けた。
そこには他の4人が全員揃っている。
「おハローさん」
ナツが来たのを認めるとサリーは、おもむろにギターケースから黒のギブソンを取り出しアンプに繋ぐ。
サリーはディストーションで心地よく身体に響くくらいに音を歪ませ、いきなり激しいバッキングで演奏し始めた。
すると他の3人がそれに合わせて歌い出した。
「Happy birthday to you~!Happy birthday to you~!Happy birthday dearナツキ~ Happy birthday seventeen~!」
歌い終わるとトムが照明を落とし奥からケーキを持って来た。
炎が揺らめく17本のロウソクがあまりにも幻想的で綺麗すぎて、消してしまうには躊躇われた―
この頃微かに感傷的になったかもしれない―
その証拠に、ナツの目に映し出される丸い視界の中の全てが滲んで霞む。
「おぃ、主役ぅ。早く火を消せよー!」
「ウッセー!もうチョット引っ張らせろよ。」