ーキミノイナイセカイヘー
「僕は、ナツキって言うんだ。皆からは変って言われるけど、僕、全っ然気にしな~い。ねぇ、変かな?僕、変?」

女の子達は冷笑するしかない。

するとナツはバッグから何かを取り出した。

「ねぇ、取り敢えずマンゴー食べる?」

ナツの飛び道具だった。

女の子達はよく分からず笑ってしまった。

ナツ達は大笑いしたいのを必死で我慢する。



「じゃ、何か飲み物頼もうよ」
裕子が言うと

「私、カシス」

「カルア」

「ミカンは、カシオレー」

とそれぞれ答えた。

アユムが
「何でミカンなの?」
と訊く。

「ミカにンが付いただけ。呼びやすいでしょ!?」

「ナ~ル」

そう言って自分も注文を始めた。

「俺、酒強いよ~。いや、マジで。焼酎ロック行っとくかぁ。マーサは?」

「自分は水を貰います。サバイバルでは水が一番必要なんで」

「ここ、サバイバルじゃないよ~」

そう言ってナツは自分のを頼む。

「僕はぁ、ウーロンハイの焼酎抜きで」

「寒っ!!アンタ、キモイよ」
マキが蔑んで見る。

ハチベーは
「男は黙ってコーラだろ!これでビシキマッ」

「ホントに黙れよっ」
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