偽りの兄妹。

今、わがままを言ったら


千里の気持ちが緩んじゃうから・・・。



「じゃあ・・・・もう行くから」
「うん。ばいばい」

手を振って
向こうを向いて歩く千里は
一度もこっちを振り返らなかった。

ゆっくりと
離れて行く千里を見たら
涙が零れ落ちた・・・・・。



今思えば

このときにちゃんと

「行かないで」って

言えばよかったのかな・・・。





ねぇ?千里・・・・・。

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