偽りの兄妹。
ねぇお母さん。
お母さんはおじさんと
本当はこうなりたかったの?
本当は少し悲しいくせに
笑ってくれてる気がする。
でもね、私幸せだよ。
お母さんの分も幸せになるからね・・・。
会場の前でもう千里は待っていた。
「おっそいなぁ・・・・・って綺麗だー・・・」
まともにビックリされた。
私はそんな千里が面白くって笑った。
「な・・・・・っ」
「これからもよろしくね、千里っ!」
「ぉうっ!」
千里はバージンロードの方へゆっくりと歩いていった。
そしてその背中は
いつになく頼もしかった。