【バレンタイン短編-2009-】 俺のココ、あいてるけど。
「うん」
そう言うしかないじゃん。それ意外どうも言えないじゃん。
「よし!そうと決まれば早く子ども作らないとな!」
今度はエッチな顔してそう言ってくるセイジ。あれよあれよという間に器用な手つきでベッドに押し倒された。
「ダメ?」
「だ、ダメじゃないけど……」
そんな会話をする間にも、セイジはあたしの体にたくさんのキスを落としていく。
「ならいいじゃん」
「そうだけど……」
唇に、耳に、首筋に……たくさんたくさんキスを落としていくセイジ。
「なかなか会えなかったんだ、何回してもいいだろ?俺だって寂しかったんだから」
「ただエッチしたいだけなんじゃないの?」
最後にあたしも少し意地悪したくなっちゃって、セイジの顔を両手で挟んでブサイクにしてやった。
「うん。そうとも言う」
だけど、セイジは吹き出しちゃうくらい変な顔でもそんなことを堂々と言ってくる。
「バカ……」
「ふっ。まぁな!」
もうダメだ、あたし。また負けちゃった……。