【バレンタイン短編-2009-】 俺のココ、あいてるけど。
“どんな人にも、バレンタインの奇跡は必ず訪れる”
あたしはそう信じてる。
セイジ――誠治。
その名前の通り、誠実な態度と眼差しであたしの心をいつも平穏に治めてくれる人。
ミク――未来。
どんな未来も目をつぶることなく胸を張って生きていけるように、願いを込めて両親がつけてくれたあたしの名前。
そして、心から愛する人ができたとき、その人の未来も明るく照らせるようにとつけてくれた名前。
あたし、誠治の未来を照らす光になるから。近い将来幸せな家庭を築いて、いつか産まれてくる2人の赤ちゃんにも同じように光を照らすから。
道しるべになるから。
だから誠治、誠治のそばにずっといさせてね。あたしのそばにもずっと誠治がいてね。
つき合ってきた4年半、今まで本当にありがとう。それから、これからもよろしくね。
誠治のお嫁さんになれるんだね。大事に大事にしていこうね。
2人の過去も現在も、3人か4人かもっとか、増える家族としての未来も、ずっと大事に―――…。