愛してると言って!
「私のせい、」
「へ?」
「とか、思ってんならそれは違うから。」
なんですか?雲英は私の心の中読めるんですか?
「あ、うん。」
「明日からちゃんと朝から行くし、心配すんな。」
な?っと頭をぽんぽんっとされて私はどう反応すればいいか分からなかった。
いや、だって‥なんか、恋人同士みたいじゃないか?
そう考えたら顔に熱が集中したみたいに熱くなったのが自分でも分かるよ。んだよ。照れるとか、恥ずかし。顔があげられない!!
「あ、美憂。ちょっと家に帰るけどいい?」
「え?あ、うん。っていうか夜には帰りな?」
その方が私も安心だわ。うんうん。
「いや、泊まり込むから。おじさんに頼まれたんだから責任ぐらいもたせろよ」
うわ、これ彼氏に言われたかった。未来の彼氏へ。言って下さい。
「あぁ、まぁ‥雲英がいいなら、いいけど。」
「そっ。」
それから雲英は一度自宅へと戻った。
雲英が家から出た瞬間、ドッと疲れが来た。
なんだよ…。雲英はずっと生意気で私の悪口ばっかり言ってる奴だとばっかり思ってたけど‥
成長するんですね、子供って。今では私が守られるのかぁ‥
なんだかお姉ちゃんは寂しいよ
とか雲英に言ったら殴られるんだろうなぁ、と思いながらホットコーヒーをズズズとすすった。