私だけのスーパーマン






「ごちそうさまです、タカ」


いつもなら割り勘のところを今日はなぜかおごってくれたタカ



『どういたしまして』

なんて当たり前の顔で言って。


いつもなら絶対自分の分は自分で払え!とか言うくせに。



『どうぞ、乗って下さい、お嬢様』


タカはそう言って自分の車のドアを開けた。

珍しいな、タカが車乗ってくるなんて。




「どこへ連れてってくれるのかな?」



『秘密』



タカはそう言うと不敵に笑う。



「サプライズ、ってところかな?」


そう聞いてもタカは笑顔を浮かべたままで。


思わず


「キモチ悪っ」

と、言う。



タカに睨まれたのは言うまでもないだろう。










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