私だけのスーパーマン





「泉さん!」


それから時間は経ち、講義が終わり図書館へ行くと泉さんがいて。




『あ、こんにちは』

私の姿を見つけるといつものように微笑む。



「あの教えてほしいことがあるんです」


私は携帯を取り出し、撮った写メを見せる。



「この花の名前、知ってますか?」

泉さんは携帯の画面を見たまま固まる。



「あの…泉さん?」


私が声をかけると我にかえったような表情をして



『ちょっと待って下さい』


と、言ってどこかの本棚へ向かっていく。



私は少し迷ったが、泉さんへ着いていくことにした。







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