私だけのスーパーマン
『その花の花言葉…知ってますか?』
その質問に、首を横に振る。
『シャクナゲの花言葉は…危険とか注意せよ、なんです』
なんて言っていいのか分からなかった。
『危険』
『注意せよ』
この花を置いたのはもしかして…あの人?
これは、私への警告ってこと…?
『ま、でも…きっと大丈夫ですよ。
考えすぎはよくないです』
泉さんは微笑むが、その表情からはまだ堅さが残ったままで。
「そう…ですよね」
私もそう言って微笑むが、どうしてもうまく笑顔を作ることができなかった。
そんな簡単に割り切れる話じゃない。
この花を私に贈ったのはきっと…
奥寺さんの奥さんだ。