私だけのスーパーマン
「今日さ、バイトないんだ。
一緒にあのバー行かない?」
そう綾に言うと
「行く!行くに決まってんじゃん!」
と、興奮気味に頷く。
「すみれはさ、あの泉さんって人のこと…どう思ってるの?」
「どうって…どう?」
綾はニヤけ顔で私の顔を覗き込む。
「だからね?好き…とか、気になってる…とか、ね?」
「そ、そんなのないよ」
と、言ってはみたものの、動揺を隠しきれない。
あれ?
なんで私…動揺してるの?
「へぇ~
そんなの、ないのか~」
綾はそう言いながらニタニタ笑う。
もうっ!その笑顔、やめてよね。