私だけのスーパーマン
『いらっしゃーい』
バーの扉を開けるとマスターがお出迎え。
『こちらへどうぞ』
奥から泉さんが現れ、端の席を指す。
「やっぱカッコイイね~!」
私の耳元で綾が囁く。
「ちょっ…何言ってんの?!」
「顔、赤いよ?」
綾はクククッと笑う。
綾ってば…私のことからかってばっかり。
『相変わらず、仲良いんですね』
私にはいつものロックを。
綾には泉さんスペシャルカクテルが出てくる。
「いや~そんなことないですよ~」
綾はそう言いながらカクテルを口に含む。