私だけのスーパーマン
『じゃ俺、休憩入るんで…また、あとで。』
少し経つと泉さんは奥へ入って行く。
「その花…泉さんが飾ってるんですよね?」
泉さんの代わりにマスターがやって来る。
『そうですよ』
綾はへぇ~と、言いながらジッと飾られた花を見ている。
「泉さんって、すごく花に詳しいじゃないですか。
花の名前も花言葉も知ってて。
どうしてなんですか?」
マスターは泉さんが飾った花の花びらを撫でる。
『泉の実家は花屋なんです。
で、泉の母親がすごく花に詳しくて。
その影響ですよ、きっと』
なるほど~…
やっと謎が解けた!
泉さんの実家…花屋さんだったんだ。