私だけのスーパーマン






「泉さん…花屋さんだったんだ」


綾はなぜかしみじみと呟く。




「なんかすごいお似合いだと思わない?

泉さんが花屋って。」


綾の言葉に頷くしかない私。



今は司書さんとかバーテンさんってイメージだけど花屋さんはもしかしたら1番泉さんにピッタリのイメージかもしれない。



『タツ~今度お前が休憩行けよ~』


20分もしないうちに泉さんは戻って来る。



「さっきマスターから聞きましたよ。

泉さんの実家が花屋だ、って」


綾は笑いながら泉さんに言う。



「……………泉さん?」


なぜか俯いてしまう泉さん。

私が声をかけると顔を上げて微笑んで見せたがどこかヘンだ。



何か…あるんだろうか。


泉さんの顔を見ているとそんなことを思ってしまう。







< 140 / 234 >

この作品をシェア

pagetop