私だけのスーパーマン
「泉さん…花屋さんだったんだ」
綾はなぜかしみじみと呟く。
「なんかすごいお似合いだと思わない?
泉さんが花屋って。」
綾の言葉に頷くしかない私。
今は司書さんとかバーテンさんってイメージだけど花屋さんはもしかしたら1番泉さんにピッタリのイメージかもしれない。
『タツ~今度お前が休憩行けよ~』
20分もしないうちに泉さんは戻って来る。
「さっきマスターから聞きましたよ。
泉さんの実家が花屋だ、って」
綾は笑いながら泉さんに言う。
「……………泉さん?」
なぜか俯いてしまう泉さん。
私が声をかけると顔を上げて微笑んで見せたがどこかヘンだ。
何か…あるんだろうか。
泉さんの顔を見ているとそんなことを思ってしまう。