私だけのスーパーマン
ヒガンバナ
「泉さんの…過去?」
思わず聞き返す私。
そしてマスターは頷く。
『そう。泉の過去。
俺しか知らない秘密の話』
マスターはそう言ってニヤッと笑う。
「どうしてそんなこと、私に言うんですか?」
そんな話聞いたら、気になって仕方がなくなる。
『んー…?
なんとなく、かな。
あ、泉来ちゃった。
また今度話すね』
奥から泉さんが出てくるとマスターはそう言って違うお客さんの接客にあたった。
『何話してたの?タツと』
泉さんは首を傾げる。
「泉さんの秘密って…なんなんですか?」