私だけのスーパーマン
『「えぇぇぇぇぇ?!?!」』
ってなんでアンタまで…?!
「2人とも!静かにしてよ!」
綾と…タカは顔を見合わせ人差し指を唇にあてた。
『なんだよ?お前。
いきなり別れるって…』
いつの間にかタカは綾の隣にいて。
私の話を聞いていた。
そして声を揃え、2人は叫んだのだ。
「そうよ。
あれだけ別れたくないって言ってたくせに…」
綾は瞬きを繰り返す。
「うん…そうなんだけどね…」
でも、泉さんの話を聞いてたら怖くなったんだ。
それに、泉さんに申し訳ない。
そんな過去があって、不倫ってことをきっと1番憎んでる。
なのに、私は不倫していて。
きっと泉さんは過去を思い出してしまう。
なぜか、分からないけど泉さんに嫌われることだけはどうしても…イヤなんだ。