私だけのスーパーマン
アロエ





「すみれ~?いるの~?」


あれから3日が経った。

私は大学にも行かず、バイトも休んでいた。


そんなある日。

綾が突然うちに来た。



「鍵…空いてるよ」


そういうのが精一杯で。

私はベットにもたれかかる。



「ちょっと大丈夫?

大学もバイトも休んで…」


部屋はあのときのままで。



「ちょっとあんたこれ…」


綾はこぼれてコーヒーの染みがついたカーペットを見て溜め息をついた。




「何があったのよ?

3日前って言ったら奥寺さんに別れようって言おうとしてた日でしょ?」


綾の目は厳しく、真剣で。

それでもってとても温かかった。








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