私だけのスーパーマン
アカシア
「おはよー!!
ってすみれじゃん!」
久しぶりに大学へ行った。
そうするとさっそく綾に会う。
「おはよ」
相変わらずいつでも元気な綾。
「あ、そう言えば…すみれに言わなきゃいけないことがあるんだ。」
綾は俯く。
え?何?
どうしたの…??
「貴大くんとね、今日2人きりでデートなんだぁ…」
顔をあげた綾はほんのりと頬を赤くして、照れ笑いを浮かべている。
「あ~ぁ…そういうことね。
自分は幸せなんだぞー!アピールか~…」
「すねるな!すみれ~」
綾はアハハと笑ってて。
正直言えば、うらやましかった。
でも綾のキモチも分からなくはなくて。
だからうらやましいっていう気持ちだけじゃなかった。