私だけのスーパーマン
『プレッシャー…ですね』
苦笑いの泉さん。
そう。プレッシャーなんだ。
いい返事って…
私がする返事は決していい返事なんかじゃない。
『多分、奥寺さん勘づいてますよ』
それは私も思った。
だからプレッシャーをかけてきたんだ。
「言えますかね…私」
急に不安の波が押し寄せる。
明日になったら怖じ気づいて言えないかもしれない。
『大丈夫ですよ。すみれさんなら。
俺は言えるって信じてます』
泉さんはニコッと笑う。
「……頑張ってみます」
やるだけやる。
そう決めた。
だからやるんだ。
でも、できなかったら…
ううん。
そんなこと、考えない。
できる。
私ならきっと…できる。