私だけのスーパーマン
『学食で待ってます!』
お昼休みが始まるとすぐにメールが来る。
「綾ぁ~
今日、一緒に食べらんないや。
ごめんね?」
「あいよー!
んじゃあまたあとで!」
綾と別れ、私は学食へ向かう。
うちの大学の学食の味はかなり良い方だと思う。
そこらへんのレストランには負けないくらいおいしい。
『すみれさん!こっちです!』
トレーにカレーライスをのせた私は手を振っている洋くんのところへ行く。
『やべぇーっす、俺。
すみれさんがオッケーしてくれるなんて予想外でした』
洋くんは嬉しそうに笑いながらフライを食べる。
そこまで言われるとさすがの私も照れる。
「やめてよ~洋くん」
私は水を一口含み、気持ちを落ち着かせた。