私だけのスーパーマン





そして転機は突然訪れた。


『バイト、お疲れ様。すみれちゃん』


10時

バイトを終えて裏口から出ると目の前には奥寺さんの姿。



「奥寺さん、どうしたんですか??」

いつもならまだ、お店にいる時間なのに。



『いや、ちょっとすみれちゃんに用があってね?』

奥寺さんはそう言うと私の腕を取って歩き出した。


そしてついた先は


「おくでら…さん?」


お城のような形をしたホテル



私のほうを見た奥寺さんはニコッと笑っていて。

そしてホテルの中へと入って行く。



『先、シャワー浴びる?

それとも一緒に入る??』


え…何、言ってるの?


『どうしたの?すみれちゃん』

何も言わない私の顔を覗き込む奥寺さん




「え…だって奥寺さんには…」

言い終わる前にベットに押し倒された。



『さっき言ったでしょ?

家内よりすみれちゃんのほうが好きだ、って』


ニヤッと不敵な笑みを浮かべた奥寺さんは

私の服に手をかけた…










< 6 / 234 >

この作品をシェア

pagetop