私だけのスーパーマン
「こんにちは」
図書館の受付に座ってる人は顔見知り。
まあ毎日来ればイヤでも顔見知りになるけどね。
「タカ…緊張してる?」
キョロキョロと辺りを見渡すタカ
たかが図書館でしょ?
緊張することなんてないじゃん
『う、うるせぇ!
俺、こっちだから
じゃーな』
タカは私とは反対の方向へ行く。
アイツ、分かってんのかなぁ?
そっちは分厚い医学書しか並んでないところよ?
タカ…絶対迷子になる。
ま、しーらない、っと。
私はいつものところへ向かう。
そう言えば…泉さん、来てくれるかなぁ?
どうしよう…
行くの、やめようかな…
うん、やめよう。
もし泉さんが来ても気まずいだけだろうし。
それだけは避けたいもん。
私は方向転回。
いつもとは違う場所に座った。