私だけのスーパーマン





「こんばんはー…」


何…やってんだろ、私。

なんでこんなところまで来ちゃってんの?



『いらっしゃい、すみれさん

今日はお一人かな?』

頷くとカウンターの席を勧められる。


勧められたままにカウンターの端の席に座った。


「あの…マスター」


『なんですか?』


「今日、泉さんは…?」


そう聞くとマスターはケラケラと笑い出す。

え?どうして笑い?



『アイツはね、病だよ、病』


「なんの病なんですか?」


やっぱり風邪?

でも病、なんて言い方するんだからもっと思い病気?



『そうだね~

恋の病、かな?』


この言葉を聞いて拍子抜けする私。

恋の病って…心配して損した気分なんですけど。







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