私だけのスーパーマン






『こんにちは』


次の日

泉さんは休みだと思ってあの席じゃないところへ腰を落ち着けようと思ったところだった。



「………うわぁ?!」

図書館だと言うことも忘れて大きな声を出す。


だってガラガラ声がしたと思ったら後ろにマスクマンだよ?!

誰だってビックリするじゃん。



『お静かに願います、すみれさん。

僕ですよ、僕』


ガラガラ声のマスクマンはマスクを取る。



「あぁ…泉さんだったんですか」


マスクマンの正体は泉さん



「風邪、大丈夫ですか??」

泉さんはマスクをまた装着して力無く笑う。


あんまり大丈夫じゃないみたい。



『あの…いつもの席、行きませんか?

ここで話してると迷惑になっちゃうんで…』


私は頷き、あの静かな席に座った。



「あれ…?

また、新しい花ですね」


花瓶には白い花

見たことある気がするけど…名前は分からない。






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