私だけのスーパーマン
【プルルルル】
「もー…なんで出ないのよ?!」
勝手に足は貧乏揺すりを始める。
出なくてもいいときに出るくせに
出て欲しいときに出ないんだから…っ!!
今、私は携帯を耳に当て綾に電話をかけている。
だが、何回かけても機械音が繰り返されるばかりで。
話を聞きたくても聞けない状態。
洋くんは洋くんで校内を走り回り綾を探している。
こうなったら私も足を使うしかないか…
と、思い走り出す。
なんて言いながら私にはあの場所しか浮かばない。
綾が来るとは思えないけどね。
「すいません。
泉さん、いますか?」
そう、私が来たのは図書館。
『あれ?珍しいですね。
僕を呼び出すなんて』
受付の人に言うとすぐに泉さんが現れる。
そして私は綾の写メを泉さんに見せ、言う。
「綾…来てませんか?」